河川や湖沼に流入する産業・家庭排水には、雑多な有機物や無機物が混在し、
湖沼池や河川の滞留水域ではこれが浮遊、沈殿、堆積しております。このような場所では、水中溶存酸素濃度は著しく低下し、嫌気性バクテリアとアオコ(藻)類だけが繁殖し、他の生物は死滅し生育できないような環境となっております。
これらの汚泥物質は凝集、沈殿、回収、脱水などの処理が困難であり、従来は化学薬剤(混和剤、凝集剤)により中和・凝集を行ってきましたが、その設備は大掛かりなものとなり設備費やそのランニングコストは高額なものとなり、更に処理後の残渣は薬剤が混入しているため廃却や再利用することを難しいものにしております。
加圧浮上型水質浄化装置「クリア」は、このような難点を解決するために研究開発され、既に実用化され、特許も取得されております。
原油タンカー事故や海上石油掘削装置事故などで原油が漏出し海水を汚染するだけでなく沿岸の環境を汚染することが大きな問題となっております。
一般に漏洩した原油の70~80%は海水に混じり、10~20%は沈殿し、残りの僅かな量が海上に浮遊するといわれております。
「クリア」は浮遊している油を処理するだけではなく海水に混ざっている油を処理し、また、浅い沿岸であれば沈殿している油分まで処理することが出来ます。浮上した油はスキマーで収集し、廃棄したり再利用することが可能です。